フランチャイズ多店舗展開の看板術/【Vol.1】フランチャイズ展開の落とし穴。看板デザインより先に確認すべき「コンプライアンス」とは?

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フランチャイズ多店舗展開の看板術/【Vol.1】フランチャイズ展開の落とし穴。看板デザインより先に確認すべき「コンプライアンス」とは?

フィットネスジム、飲食店、買取専門店など、フランチャイズでの多店舗展開を成功させる鍵は、どの店舗でも一貫したブランドイメージを顧客に提供することです。その象徴ともいえるのが「看板」ですが、実はデザインを考えるより前に、必ずクリアしなければならない重要なステップがあります。

それが、「コンプライアンス(法令遵守)」の確認です。

「前の店舗には大きな看板があったから、同じように付けられるだろう」

これは、居抜き物件を活用する際に陥りがちな危険な思い込みです。実際には、前の看板が無許可で設置されていたり、法律や条例に違反していたりするケースが少なくありません。

私たちは、看板製作のご依頼をいただくと、デザイン設計に先立って、まず以下の調査から着手します。

工作物の申請はされているか?

高さ4mを超える看板は建築物と見なされ、行政への申請が義務付けられています。この申請がなければ、たとえ既存の看板であっても使用することはできません。

建物自体に違法性はないか?

建築確認後に無断で増築された部分に看板を取り付けることはできません。建物そのものの適法性を確認する必要があります。

地域の条例に適合しているか?

自治体ごとに「建物の壁面に対して〇%までしか広告を設置できない」「3階以上は光る看板を禁止する」といった独自の条例が定められています。

これらの調査を怠ると、最悪の場合、設置した看板の撤去命令を受けるなど、ブランドイメージの毀損や予期せぬコスト増に繋がります。私たちは、こうしたリスクを未然に防ぎ、お客様が安心して店舗展開に集中できる環境を整えることを最優先に考えています。

次回【Vol.2】では、遵守すべき法律や条例の範囲内で、いかにしてブランドイメージの統一性を保つか、その具体的な手法について解説します。

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