視覚で語る看板デザイン:記憶に残る表現:長く愛される看板の条件と「共創」の価値(6/6)
長く続く価値を創造:共鳴し合う看板の力
看板は、一度設置されたら終わりではありません。
その場所の風景の一部となり、人々の日常にとけ込み、長く愛され続けることが理想です。
そのためには、単なる一時的な流行りに流されることなく、時代が変わっても大切にされる価値を持つデザインを追求することが重要です。
記憶に残る看板とは、単に目立つだけでなく、その場所やお店の「らしさ」を表現し、人々の心に深く刻み込まれるものです。
時を超えて愛される看板の条件
「看板は、その場所の風景になじみ、長く愛されるものであってほしい」という私たちの思いがあります。
これは、一時的な流行りに流されることなく、時代が変わっても大切にされる価値を持つデザインを追求することの重要性を示しています。
お客様のビジネスの成長を支え、地域社会に貢献する看板のデザインは、まさに未来を創るデザインと言えるでしょう。
長く愛される看板は、単に美しいだけでなく、時代を超えても古くならない魅力を持っています。
そのためには、流行に左右されない時代が変わっても通用するデザインの基本に基づきつつも、その時代や地域、ターゲット層の特性を捉えた柔軟なアイデアが求められます。


お客様との「一緒に作り上げること」が生み出す価値
また、看板制作における「一緒に作り上げること」の価値も、私たちが特に重要視している点です。
私たちデザイナーとお客様が一体となり、共にアイデアを出し合い、色々試してみることを繰り返すことで、より良いものが生まれるという考え方です。
特に、お客様がぼんやりとしたイメージしか持っていない場合でも、私たちがそのイメージを具体的にし、さらに発展させることで、お客様自身も想像していなかったような素晴らしいデザインが生まれることがあります。
この「一緒に作り上げること」のプロセスを通じて、お客様は自身のビジネスの可能性を再発見し、デザイナーは新たなデザインの領域を開拓することができるのです。
さらに、看板は単体で存在するものではなく、周辺の環境や他の宣伝手段との連携も考慮する必要があります。
例えば、ウェブサイトやSNS、パンフレットなどとデザインの雰囲気や表現のルールを統一することで、ブランドイメージの一貫性を保ち、より強力なブランドイメージを強くする効果を生み出すことができます。
看板は、お客様が最初に目にするブランドの「入口」であり、そこで得られた印象は、その後のお客様体験全体に影響を与えます。
だからこそ、看板のデザインには、単なる情報の伝達以上の、深い意味と役割が込められているのです。
お客様のビジネスの成功を願い、地域社会の活性化に貢献するという使命感を持って、看板のデザインに取り組むこと。
それこそが、記憶に残る、そして未来を創る看板を生み出すための最も重要な要素と言えるでしょう。


【コラム終わりに】
これまで6回にわたり、看板の奥深さについて探ってきました。
このコラムが、皆様のビジネスや看板制作のヒントになれば幸いです。